株の初心者におすすめの銘柄5つの条件~銘柄の選び方と投資時期~

初心者におすすめな投資方法とは

長期投資に適した銘柄を選ぼう

市場で独占的地位を得ている企業

多くの企業は、似たような商品を作り、激しい価格競争をしています。消費者に買ってもらうためには価格を低く設定せざるを得ず、利益率は低くなります。

一方で、ブランド力があり、市場で大きなシェアを獲得して独占的地位を得ている企業の場合、価格を自由に設定することができるため、利益率は高くなります。高い利益率は内部留保され、事業拡大のために使うことができます。結果として企業価値は上昇し、株価の上昇につながります。
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研究開発費の少ない企業

例えば自動車業界の企業は、毎年研究開発費や設備投資に多額の資金を投じています。これらの企業は、不景気になり売上が減少すると、過剰な生産力を抱える一方で、配当の支払いに追われることになります。

好景気の時は良いですが、不景気の時は固定費が高くつき、利益や配当は減って株価が下落します。10年、20年単位で行う長期投資には向きません。

研究開発費や設備投資が少なければ、余剰資金を既存事業の拡大や高収益企業の買収に使うことができます。企業価値は高まり、長期的に見て、株価の上昇が見込めます。

負債の少ない企業

多額の借入は、不景気で業績が悪化した際に資金繰り悪化の原因となります。株価は下落し、場合によっては倒産する可能性すら出てくるでしょう。負債が少なく余裕資金が沢山あれば、不測の事態にも備えることができます。

(基本的に、独占的地位を得ている企業は事業が生み出すキャッシュ(現金)が沢山あり、多額の負債を調達する必要はありません。)

ROEの高い企業

ROEとは、株主資本利益率と呼ばれ、税引利益を株主資本(総資産から総負債を引いた額)で割った数値です。毎年一貫して高いROEを維持している企業は、既存事業からだけでなく株主の資金からも高い利益を生み出しています。

株主資本と利益は、高水準で成長していきます。目安としては15%以上であれば良いでしょう。国内の企業はROEが低めです。アメリカの企業の中にはROEの高い企業がありますので、探してみると良いでしょう。

配当には税金がかかる

配当を受け取った株主は、税金を払わなければなりません。その代わりに、企業が自社株購入を行えば、発行済株式総数が減り、1株あたり利益が増え、結果的に株価の上昇という形で株主に還元されるでしょう。

株を売却するまでは一切税金が掛かりませんので、配当として受け取るよりも、株主にとって有利になります。自社株購入を行っているかどうかをチェックしましょう。

銘柄分析の詳しい条件についてはこちらをご参照ください。

長期投資で投資すべきタイミングとは

相場全体の暴落時

一番良いのは、相場全体が暴落した後や景気が後退した時です。個別企業の業績とは無関係に、ほぼ全ての銘柄の株価が下落するため、優良企業の株を安く入手することができます。

ただし、投資する価値があるのは、不況にも耐え、長期的に利益を拡大する能力のある企業のみに限られます。

不況時には、どの企業も業績が悪化しますが、強い企業は立ち直り、弱い企業は淘汰されます。市場独占力のある強い企業の株を選び、格安で手に入れましょう。

好景気時代には勤倹貯蓄を

不景気時代には思い切った投資を

本多静六「私の財産告白」より

悪いニュースが出た時

個別企業の一時的な業績悪化やスキャンダルが出た時などには、株価が暴落します。しかし、収益力が高く強い財務体質を持つ優良企業であれば、その後回復する可能性が高いでしょう。ただし、悪いニュースが一時的なものであって、その後本当に回復できるのかどうかは、慎重に見極めなければなりません。

期待収益率から判断する

ほとんどの企業の場合、将来の利益を予測することは容易ではありませんが、市場独占力のある優良企業の場合は、10年程度であれば、ある程度の予測をすることが可能です。

10年後のBPS(=株主資本/発行済株式数)に予想ROE(=税引利益/株主資本)を掛け、予想EPS(=税引利益/発行済株式数)を計算しましょう。

予想EPSを計算した結果、予想収益率が同じリスクを持つほかの投資手段よりも高ければ、投資を実行すべきです。予想収益率が低ければ、そのタイミングでは投資すべきではありません。

(※ここでは、税引利益のうち配当だけでなく内部留保も、株主の収益に還元されると考えます(内部留保は企業価値の向上をもたらし株価の上昇として反映されるため)。単純にするため、配当にかかる税金は考慮していません。)
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例えば、現在のBPSを1000円、過去10年間の平均BPS成長率を10%とします。

ここから10年後の予想EPSを計算するには、まず、10年後の予想BPSは、1000円×(1.10)^10≒2600円となります。(※「^」は「〇〇乗」という意味です。)

仮に過去10年間の平均ROEが20%である場合、10年後の予想EPSは、2600円×0.20=520円となります。

ここで、10年後のPER(株価/EPS)が10倍~20倍と仮定すると(過去のPERを参考に、厳しめに見積もってください)、予想株価は、5200円(=520円×10)から1万400円(=520円×20)の間となります。

現在の株価が1000円だった場合、期待収益率は、17.9%(≒(5200/1000)^(1/10)-1)から26.4%(≒(10400/1000)^(1/10)-1)の間となります。(※「^(1/10)」とは、「10分の1乗」つまり「10の平方根」を意味します。)